iOS7のUI全般について

Apple – iOS 7
http://www.apple.com/ios/ios7/

今秋提供開始予定とされたiOS7。UI刷新を最大の特徴としています。はい、特徴です。特長ではありません。
特長とは、他よりも特にすぐれている点(大辞泉より)を指します。いわゆる長点を指した言葉ですね。特徴は他と違って目立つ点を指し、その良し悪しは関係ありません。悪いことでも目立っていたら特徴です。

 

 

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そのデザインだけを見れば、シンプルisベストなAppleらしさもあり、また従来のデザインとも違う新しい、というかかぶっちゃけて言えばWindows8とかが向かっていっているパステルカラーちっくなフラットデザインによく似たデザインです。Windows8などのフラットデザインと違うところは、WindowsAeroを思い出させるような曇りガラスを介したかのような淡くぼけた半透明なレイヤーを挟み込んでいる点ですね。かっこいいですし、かわいらしさもあります。iOS7紹介ビデオを見れば、とてもスタイリッシュなのがよくわかるでしょう。

さてこれスマートフォンのOSです。
日常にも華やかさをというわけで、かっこよさも大切ですが、日常と深く絡み合い密接に関係するOSですので最も大切なのは実用性です。その実用性に優れているからこそ、私はiPhoneを愛用しています。

 

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こちらiOS7標準ホーム画面そのものです。クリックで原寸大に拡大されます。
これiPhoneで表示して、実際に手に握って見てみましょうよ。

文字、読みにくくね?

明るいパステルカラーな背景に、白い文字。そして影がない。視認性最悪です。文字読めますかこれ。NewsstandやGame Centerの文字読めますか。読もうと思えば読めるでは意味ありません。ぱっと見でわかりますか? わかりません!
視認性が悪いというのは実用性が悪いに直結されます。このフラットデザイン、私個人としても別に嫌いなデザインではありません。綺麗なデザインだと思います。ですがそのために実用性を蔑ろにしてはいけません。実用性とデザイン性の両立がiPhoneだったはずです。

フラットデザインの欠点、境界線がよくわからないというのも実によく反映されておりアイコンに影すらありませんね。
これまでなぜ、アイコンを立体感のあるデザインにし、そして影まで落としていたのか。それは平面なディスプレイ上において視覚心理的に、そこがボタンであるとわからせるための立体感を作り出すためです。当然ながら人間心理上、出っ張っている部分を押すというのが直感的でわかりやすいです。だからこそ立体っぽくデザインするのです。フラットデザインにそれはなく、ボタンであると心理的にわかりにくいです。
「見てアイコンとわからないとか頭ぶっ壊れてるだろ」と信者は擁護するかも知れませんが、理解可能かどうかの話ではなく、心理学的に~とか直感的に~とかそういった方向のお話なのです。フラットデザインは、わかりにくいんです。

ぱっと見の第一印象は確かに良いですし、新しい"アニメーション効果"は従来よりもかっこいいです。
ただパステルカラーにフラットデザインは視認性を著しく悪化させます。フラットデザインである以上、アイコンもあまり優れたものであるとは思えません。

Windows8にも言えることですが、このフラットデザインのゴリ押しは、なんか昔ネットで大流行したWeb2.0みたいな雰囲気が漂ってます。数年後には「あれってなんだったんだろ、実際ださいよね」とか言われてそうな気配がムンムンです。

これまでiPhoneの紹介ではホワイトとブラック両方を同じくらい使ってアピールしていたと思います。今回のiOS7の紹介で使われたiPhoneのホワイトブラックの比率を見てみるとなんと驚き、95%以上、ホワイトです。ブラックが出てるシーンなんて極々僅かです。なぜここまでホワイト一辺倒なのか。まあ普通に、ブラックにあんまりパステルカラー似合わないってことです。ここまでホワイトばっかりだと、ブラック買った自分が否定されているかのような印象を受けます。そもそもブラック本体にこのデザインって似合うのかどうかも不明です。なんせ見せてくれてないので!

 

画面下からスワイプして取り出すControl Centerによる今更感漂うWi-Fiや懐中電灯などの各種設定ワンタッチトグルスイッチ。写真多いともはやスクロールし続けることが苦痛になるPhotosの全面改修。やたらかっこ良くなった天気予報。その他もろもろ。
全体的な完成度、美しさは確実に向上しています。提供開始が楽しみです。だからこそ、ただホーム画面という最もよく使う部分でフォントやアイコンのドロップシャドウを切り実用性を殺すという愚行に走ったのは、私には、馬鹿としか言えません。

コメント

  1. 名無し より:

    従来のスキューモフィックデザインは、iOSのインターフェイスに慣れていないユーザーが直感的に操作できるように配慮されたものであって、スマートフォン、タブレットが普及した今となっては不要だという判断なのでしょう。

    また、アイコンの名前の視認性ですが、ただ壁紙を変えれば解決する問題かと。
    iOS7では壁紙に合わせてアイコンの名前の色も変えてくれますし。

  2. 匿名 より:

    「蛍光グリーンの吹き出しに白文字」(メッセージの自分の送信分)などにイライラしている(笑)者です。ホントこれ(iOS7)の過激なフラットデザイン化と配色方針はひどいですね。今回高齢者の家族がiPhone5cを購入しましたが、例えば電話通話中の「終了」もボタンとして認識できない模様(私もそう思う)。

    文字フォントのウェイトを減らして「おっしゃれー」にしたつもりのところも痛い。
    これらは慣れの問題では済まされないと感じています。

  3. 匿名 より:

    最近、iOS7のフラットデザインに対する批判もトーンダウンして、みんな慣れてきたからという評価もちらほら聞こえますが、個人的には批判するのにも
    このデザインを通して入力する必要もあり、”批判疲れ”に過ぎないような気がしています。
    コントラストや視差効果を調節しても、疲れることには変わりなく、使い始めの頃よりも、その短所(実用性の欠如)をはっきり認識しているのは私だけでしょうか。

  4. ∫нigё より:

    流行りだとか 動作の向上だとか Appleがコレから目指すモノがコレだ とか
    デザイナーの人達が言って居ますが、ユーザーが使いづらく、アイコンや壁紙を自分の好きなものにカスタマイズする楽しみ、タッチする事(アイコンを押したくなるワクワク感・ポチッとな、感)が無くなったのはiPhoneを好んでずーっと使い続けている私には悲しい結果です。

    iPhoneと言う名前の本体を持ち、空っぽのアイコンマークを押すこの気分。。

    フラットなデザインは、” ブランドのロゴ “と“〝 公衆トイレの男と女 〟だけで充分です…(。-∀-)ノ

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