日本の通販サイトから消えたSSHD、MQ01ABD100H ST1000LM014

SSHDとは

HDDのキャッシュ用に、8GB程度のSSDを搭載したハイブリッドな製品です。

HDDの利点は安価に大容量を実現しやすく、そして遅いことが欠点。
SSDの利点はHDDと比べ非常に高速で、しかしお値段が非常に高くつく。

自分のPCの使い方を想像するとわかりやすいと思うのですが、ドライブ全体では何TB分もファイルを保存していても、1つ1つのファイルは大きくて1GB、ほとんどが数MB程度ですよね。何GBもあるファイルを書いたり読んだりする人はそうそういないでしょう。
1秒1秒の間に扱う量自体はたかが知れているので、8GBという少なめのSSDをキャッシュとして利用し、最終的なデータ保管庫は容量の多めなHDDとすることで、SSDの高速性とHDDの大容量 安価を同時に享受しよう、というのがSSHDです。

で、そのSSHDが今爆売れなんです。なぜ? PS4のせいです。

元々ニッチな市場だった

ノートパソコン用なら、HDDの衝撃に弱いというデメリットも解消するため128~256GB程度のSSDを搭載することも多いでしょう。ノートパソコンで大容量ファイルを大量に持ち歩く必要なんてないですからね。そしてデスクトップではそもそも3.5インチですから、2.5インチのSSHD市場自体が比較的ニッチ。商品のバリエーションは多くなく、有名ドコロだと2種類に限られます。東芝のMQ01ABD100Hと、SeagateのST1000LM014です。どちらもPS4に使えます。

そしてそのどちらもが、日本の通販サイトから姿を消してしまいました。売り切れ続出。

 

東芝MQ01ABD100H

 

4gamerで紹介されたのが、東芝製のこちら。
現在アマゾンからマーケットプレイスも含めて在庫消滅しています。

東芝製のコイツの特徴は、SLCなんですよね。キャッシュは32MB。

SSDにはSLCとMLCという種類があります。
説明は省いて意味だけ説明しておくと、SLCの方が金額高くて性能高いです。

 

Seagate ST1000LM014

 

Seagate Laptop SSHD 2.5inch SATA 6Gb/s NCQ 1TB 64MB 5400rpm SSD ( 8GB MLC ) + HDDハイブリッド ( 9.5mm ) ST1000LM014

 

 

そしてSeagete製。これも在庫全然ありませんね。

こちらはMLCで、キャッシュは64MBです。

 

SSHDではSLCを推奨

SLCとMLC、一般的に広く売られているのはMLCです。なんせ安いから。
技術の進歩でSSDの寿命はだいぶ伸びてきて、今ではMLCで何の問題もないと言われています。
が、それは容量が多めのSSDの話。SSHDでは話が変わってきます。
技術的な話は全部飛ばすとして、わかりやすい部分のみを、わかりやすい表現で書いていきます。

SSDの寿命というのは「記録素子の書き換え可能回数に限界がある」でして、寿命が来るとだいたいの場合「読み込み専用でロック」されます。今説明した通り書き換え可能回数に限界があるだけで、読み込みだと寿命は減りません。
厳密には読み込みでも僅かに消費するのですが、寿命がきても読み込みはできる程度に消費量少ないので、実質ゼロと考えてOKでしょう。

SSHDでは8GBという少ない容量を利用するのですから、根本的に素子の量が少ないです。大容量のSSDでは多くの空きスペースをまんべんなく利用することでトータルの寿命を伸ばしていくのですが、まんべんなく利用できるスペースがないSSHDは、どうしても寿命が短くなる傾向にあると考えられます。そうなると大容量のSSDと比べて、どうしても早く寿命が来るでしょう。
PS4はこれから4年、6年、8年と使い続けますよね。寿命は長い方がいいはずです。

SLCはMLCの数倍の寿命を持ちます。
SLCは1つの素子に1つのデータを、MLCは1つの素子に2つのデータを記録します。MLC、マルチレベルセルという名前のくせに2つで決定なのかよこの野郎って気もしますが、2つで決定です。3つになるとTLCって名前がつきます。1つの素子が持つ情報量が多ければ多くなるほど、書き換え可能回数は減っていきます。

 

PS4はSATA 3Gbpsというのもありますし、SLCでもMLCでも速度はさほど変わらないはずなのですが、寿命の面では絶対的な差が出てきます。SLCがクッソ高いならまだしも、SSHDではSLCだからといってそれほど高くはありません。(SSDだと、SLC製品とMLC製品でけっこうな金額差出るんですよね)

SSHDならSLCがいい。そんな記事でした。

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